Web制作の現場において、避けては通れないのが「老朽化したサーバーからの脱却」です。 先日、計10サイト(うち9サイトがWordPress)のサーバー移転と、それに伴う一斉アップデートを担当しました。

元々の環境は「PHP 5.x」「WordPress 4.x」というレガシーな構成。旧サーバーのアップデートが止まっていることへの不安や、バラバラだった管理の一元化が今回のミッションでした。

単なる「引っ越し」では済まない、技術的負債と向き合う現場でどのような選択をしたのか。その事例をご紹介します。


1. 「作り直し」ではないからこその、コードの取捨選択

今回の案件は、サイトを新しく作り直すリプレイスではありません。限られた予算とスケジュールの中で、「新しい環境でいかに安定して動かすか」がゴールです。

ここで重要になるのが、完璧を追い求めすぎないことでした。

どこまでを修正範囲とするか。ディレクター様と予算を相談しながら、事象毎に対応策・改修案を検討・決定していきました。

「動かないから作り直しましょう」と突き放すのではなく、現状の資産を活かしながら着地させる。それが「調整力」の使い所だと考えています。

「どこまで直すか」の線引きと追加費用の考え方

移転作業を進めると、コードを開けてみて初めてわかる根深い不具合が見つかることもあります。その際、独断で進めたり、後から一方的に追加費用を請求したりはしません。

想定以上の事象が発生するたびに、「この修正にはこれだけの工数がかかる」「今回はプラグインの改変で最小限に抑えるか、あるいは今後のために新調するか」をディレクター様と相談し、予算内で納得感のある着地点を検討・決定していきました。


2. 業務を止めない、一歩先を行く「メール移転」の工夫

Webサイトの表示以上に、クライアントの業務に直結するのがメールの問題です。10サイト分ともなると、その影響範囲は小さくありません。

今回は、切り替え時の混乱を最小限に抑えるため、以下のフローを徹底しました。


3. 「丸投げ」から始まる、技術的なパートナーシップ

こうした複雑な移転案件において、制作会社のディレクター様が最も負担に感じるのは「どこに地雷が埋まっているか分からない」という不安ではないでしょうか。

私は、単に作業を請け負うだけでなく、以下のような「安心感」を提供することを大切にしています。


検討材料の一つとして、いつでもご相談ください

「古い仕様のまま放置されているサイトがあるけれど、触るのが怖い」「サーバーをまとめたいが、メール周りの調整が不安」。

そんな課題があれば、ぜひ一度お声がけください。 押し付けの提案ではなく、プロジェクトの状況に寄り添った答えを一緒に見つけていければ幸いです。